緑内障手術についての講演を行いました
2018年9月27日 名古屋マリオットアソシアホテルで緑内障に関する勉強会があり、緑内障手術に関しての講演を行いました。
通常の緑内障手術では対処困難な、難治緑内障に対するロングチューブインプラント手術の説明、これまで行ってきた症例のうち、当院および安間眼科で難治緑内障に対して行った症例の成績についてまとめてお話ししました。
この手術が日本で行えるようになったのが2012年ですので、最長でまだ5年という短い期間ですが、以前東海眼科学会で報告した時よりも、症例数・観察期間が長くなりました。
緑内障の手術は白内障手術と違って、手術そのものは同じように問題なく行われていても、その後の炎症反応・創傷治癒反応によって、経過が大きく変わってしまうことがありますが、海外の大規模調査と比べて、より治療困難な症例を対象として調べた結果、海外の報告と同等の厳しめの条件で術後3年での生存率が約6割と、ほぼ同等の成績であったのは、安堵するとともにさらなる成績向上に努める必要性を感じました。
勉強会では、大阪の福島アイクリニック副院長の狩野廉先生の緑内障治療薬についての特別講演があり、現在非常に多くの点眼薬がある緑内障治療薬について、知識の整理と実臨床で役立つポイントなどをご講演いただき、とても勉強になりました。
前田征宏