海外学会(ARVO)に参加しました
4月29日~5月3日にアメリカで行われた学会:ARVOに参加しました。
正式名称はThe Association for Research in Vision and Ophthalmolgy(視覚と眼科学研究協会会議)です。
眼科の研究発表を行う学会としては世界最大規模の学会です。
基礎研究の発表も多いため、難しいものも多いのですが、最近は臨床研究の発表も増えています。
ポスター発表だけでも、とても広い会場にたくさん掲示されており、一つ一つをしっかり見ることは難しいのですが、会場をぐるっと一周しつつ、今回は近視の発表を重点的に見てきました。
世界的に近視が急増しており、近視の進行をどうしたら抑えることができるかという問題は近視の多いアジアだけではなく、世界でも重要な課題と認識されています。
明るい屋外で活動する時間が長いほうがよい、ということ以外に治療方法として、低濃度アトロピン点眼、オルソケラトロジー、特殊なソフトコンタクトレンズなどが有望な方法と考えられていますが、まだ保険適応となるほど確立されたものではありません。
近視については日本弱視斜視学会のホームページ 「一般の皆さまへ>近視について」にわかりやすく記載がありますのでぜひ一度お読みください。
久しぶりの国際学会に参加し、新しい研究結果の勉強とともに、リフレッシュをすることもできました。
今後もさらに精進してまいりますので、よろしくお願いいたします。
前田真理子