名古屋盲人情報文化センターの見学に行ってきました
1月20日 港区にある名古屋盲人情報文化センターを見学させていただきました。
ここは、社会福祉法人 名古屋ライトハウスの運営する、視覚障害のある方のために様々な情報や福祉サービスを提供してくれる施設で、2018年4月から歩行訓練も行われています。
当日は音声パソコンやスマートフォンなどIT機器を視覚障害者がどのように操作できるかの実際や、図書館部の点字/音声図書、点字出版物、また白杖や拡大読書機、音声時計、視覚障害者でなくても便利だと思えるキッチングッズなども見せていただきました。
見学の最後に、当事者の方にお話を伺う機会をいただきましたが、「失明してしまったことはとても残念だけど、たくさんの人が支えてくれて今は幸せに生活できている」との言葉が胸に響きました。
昨年4月より愛知県眼科医会の公衆衛生部を担当させていただいている関係で、様々な勉強会など知識はそれなりにありましたし、緑内障で視野や視力が低下してしまった患者さんにいくつかの施設を紹介し、患者さんからは「紹介してもらえてとても良かった」と、笑顔をいただくことも多かったのですが、実際に自分の目で福祉現場を見せていただくのは初めてでした。
残念ながら視機能が低下した患者さんに対して、このような福祉の面で寄り添っていただける方々がいることは、我々医療の側からもとても心強く感じました。
医療と福祉の連携の大切さを実感できた実りのある一日でした。
前田征宏