愛彩会
2015/09/09
先にご紹介した緑内障の集中講義の合間を縫って、第一回愛彩会に参加しました。
これは男女共同参画推進事業として行われたもので、愛知県眼科医会の理事である長坂先生・近藤先生が中心となり1年ほどの準備期間を経て開催されました。
才能ある女性たちが医師となり、ちょうど経験を積んで伸びていく時期に、結婚・出産などで勤務を制限せざるを得ない状況が生じることがあります。医師という仕事はそのような時短勤務が一般企業と比べ、周りの理解が得られにくいために、退職してしまう(せざるを得ない)ことも多く、社会的にも大きな損失だと思います。
近藤先生のお言葉を引用しますが、この会は、
「これから仕事を始める新入医局員や現在出産、 育児などの問題に直面している先生方と、色々な型で仕事を続けている先輩の先生が一緒に会することで、 同じような問題をどのように乗り越えてきたか、 自分だけではないんだ、と共感できたり、 良いロールモデルとなるような先生の話を聞け、 そういったことで、何か問題に直面した時も、 安易に仕事をやめる、 のではなく続けていくような意識をもってもらうことにつながる」
そうして、
「大学の人事においても、少しでも離職してしまう人を少なくすること」
を願って開かれました。
私も理事として参加させていただきましたが、女性の苦労と男性医師の意識がいかに遅れているかが理解できました。また同時に、医師として、妻として、母としてこれまで頑張ってきた院長に改めて感謝しました。
現在はまえだ眼科で多くの女性スタッフを雇用する立場ですが、医師だけではなく、彼女たちがそれぞれの立場で長く仕事を続けることができるようなクリニックにしていきたいと思いますし、スタッフ一人一人が幸せになることが、患者さんへの良い医療を提供できることにつながると思います。
前田 征宏