国際斜視学会に参加しました
12月1日~4日、京都で行われた第12回 国際斜視学会に参加してきました。国際斜視学会は1966年から4年に一度、世界各地で行われる学会で、日本での開催は1978年の第3回 国際斜視学会以来36年ぶりです。いつも論文でよくお名前を拝見する、各国の著名な先生方の講演を、日本に居ながらにして聞くことができる貴重な機会でした。
今回の学会で得ることができた知識を、日々の診療に活かしていきたいと思います。
網膜硝子体や白内障などの分野に比べて、手術機械などの革新的な進歩があるわけではないので、地味に思われがちな斜視分野ですが、3D映像の進歩とともに「両眼視」(両眼で一つの物を見て立体的に感じる機能)がとても大切になっている現在、斜視診療の重要性は増しています。
「両眼視」ができる条件の一つが「斜視がないこと」です。そして、両眼視機能は5歳までに発達がほぼ完了すると言われています。子供たちが大きくなったころ、3Dは今以上に身近で、生活に必要不可欠なものになっているかもしれません。小さくてもできる検査はありますので、少しでも気になることがあれば、ぜひ眼科を受診していただきたいと思います。
前田真理子